突撃!ライヴレポ

2003 TUBE Live Around Special

OASIS@横浜スタジアム

 

 

常々、TUBEファンの方々にも当サイトにお出でいただきたいなと思ってますが、なにせTUBEコンテンツが少ないので、

今回は去る2003年8月30日に横浜スタジアムで行われた、

毎年恒例の野外ライブのレポートをお送りしようと思います。

TUBEファンの皆様も、またそうでない皆様もどうぞご覧下さい。

 

 

ということで、当日の午前中はライブビデオでテンションを上げ

横浜へと向かう電車の中ではMDで予習をしながらひそかに曲順などを予想して、やってきました横浜スタジアム!一年ぶりのご無沙汰です。

今年も同行したのはノンTUBEファンのいとこ。

昨年のライブで気に入ってくれて、

「また来年も一緒に行こうね」との約束の参戦です。

今年の席は1塁側スタンドのX列165番。

事前にいろいろと調べましたが、移動席のどうやら最後尾ということで、今年ももしや豆粒か?(店主がTUBEを好きな理由 参照)との不安もよぎりましたが、度は何とか手足も見えましたね。

 

そしていよいよ開演!

毎度おなじみの前田氏登場の大仕掛け、

今年は『Surfin' in the Snow』のインストが流れ、画面に季節外れのフリースタイルスキーの見事なジャンプが映る中、

中央の“ジャンプ台”からジャンパー前田、見事なK点越え!

って趣向こそ変えてありますが、原理としては昨年と一緒。

まぁ今年は回転数も多かったですし、それにイリュージョンはこれだけではありませんでしたので良しといたしましょう。

 

第1曲目は、店主の予想を裏切り『I'm in love you, good day sunshine』。

その後も店主をうならせるような懐かしの名曲がズラリ。

今回は曲目的にいうと、自分としては『原点回帰』という感じでした。

というのも、店主がTUBEファンになりたてのころに覚えた曲、

アルバムでいうと『TUBEst』、『TUBEstU』、『Melodies&Memories』からの曲が

約半分を占めていましたね。思えば店主もTUBEファンになって早10年、

あのころ抱いていたまだ荒削りながらの熱い想いを思い出させてくれる、

そんな曲目でした。

といってもまだまだ野外は2年目、基本だけでは付いていけない、オリジナルの振りがある曲が多く、まだまだ自分の未熟さを戒める構成でもありました。

 

そして序盤からのアップテンポ攻勢、ステージにはもうすでに花道の端から端まで

お姉さんのTUBEダンサーズが一列に並び、その光景は圧巻。

6曲目の『裸天女〜Latin Girl』で早くも両腕が限界を訴え始めていました。

まさに前田さんのMCどおり、序盤からぶっ飛ばした展開。

しかし、その後『Summer Breeze』、『青いメロディー』で

しっとりと聞かせる心憎い演出。

そして前半の山場の噴水バラード、略して水バラ。

噴水にはいわゆる“大バラード”がよく似合う、ということで『Remember Me』。

しかし今回は噴水に思わぬアクシデント。

毎年アリーナ前列の観客は「濡れに来る」ことを想定していますが

今年はなんと追い風に乗って噴水が観客直撃。

そういえば汗ばむ素肌に心地いい風がステージ方向から吹いてきてるなぁと思ったら・・・。

しかし、それでもスタンドからすれば「濡れてうらやましい」んですけどね。

 

前田氏着替えの間のアトラクション(笑)は

春畑、角野、松本の3名による和太鼓演奏。

ドラマーの松本さんはもちろん、角野さんもまた見事な叩きっぷり。

細腕の春畑さんも少々ぎこちないながらも見事な演奏を聞かせてくれました。

そして3人の息の合った曲打ち。客席からは笑いとともに沸きあがる拍手。

ここで伊藤リンダ一義登場。演歌歌手張りの和服姿(背中に大きく『伊藤』)で

世界の国からこんにちわ』を熱傷。以上、今年のリンダコーナーでした。(笑)

そしてここまで来たらこの曲しかないでしょう。そう、『湘南盆踊り』。

前田さんはおみこしに乗ってアリーナ中を練り歩く。

でも、あんまりよく見えなかったんだよなぁ。詳しくはライブビデオで。

 

そして『Truth of Time』、『Only you君と夏の日を』と一気に畳み掛ける。

You'll be the champion』では花火とともに火炎放射、

ブレイジングリズム状態。

メインのシメは・・・どこからともなく、

Hot Hot Hot, Hot Night!’と聞こえてくるではないですか!

そう、TUBEファンならおなじみ、知らなきゃモグリ(笑)の

Hot Night』じゃないですか!!

ステージ、客席が一体となっての

ちょっと早めの‘Hot Hot Night on the Beach!’

何とか持ち直した腕も再びきしみ始める中、

大興奮のうちにメインプログラム終了。

ステージの照明も落ち、ステージのあちこちからのTUBEコールと

客席にウェーブが巻き起こる中、

目に付いたのがジェット風船を膨らます観客の姿。

あれ、横浜スタジアムって禁止だったよねぇ・・・。

ネット上での再三の注意にもかかわらず、

今年の阪神の快進撃とその応援の姿に刺激されたのか

アンコールの始まった瞬間、ここは甲子園かと思うほどのジェット風船。

言っておきます。横浜スタジアムは海が近く

鳥が間違って食べてしまうということもあり、

ジェット風船は禁止されています。

TUBEファンの、ひいては我々の愛するTUBEの品位が疑われることのないように、

ルールはきちんと守りましょう。

 

というお説教は置いといて、静まり返ったステージに巨大な風船が。

よく見ればその一つの中には人影が見えるじゃないですか。

そう、これこそがイリュージョンその2、その風船の中から前田さんが登場、

曲は『恋のMagma』。その前田さん、火山の着ぐるみの『マグマン』姿で

パーカッションの乱れ打ち、

着ぐるみの火口からは炎が威勢良く噴出してます。ありゃ相当熱いはずだ。

その“芸人魂”(Showman Spirit)に感服いたしました。

そして今年もやります『恋してムーチョ』、

リフレインの‘ラーララー ラーララーララララーラ’の大合唱。

ステージ上から前田さんがあおる。

その声に応えるべく腕を伸ばし、声を張り上げる観客。

店主は思いました。これは運動部だ。鬼コーチのしごきに耐える生徒の姿だと。

しかし次の瞬間、客席全体が一体となって

まるで大きな波のように腕を振る姿を見て

これぞあるべきマスゲームの姿だ!」と思いました。

こういう風に一糸乱れぬ美しさというものを追及するのは日本人のクセですが、

それを極限まで追及しちゃうと隣の国の悪名高きマスゲームになっちゃう。

しかし、あの美しさの裏には厳しい統制があり、彼らは強制された作り笑いを浮かべているに過ぎないというのは周知の事実であります。

しかし、この横浜スタジアムの光景は、ここにいる全員が自らの意思で、

そして心からの笑顔を浮かべて手を振っている。

これを美しいと言わずになんと言う!

そう思えばTUBEはどんな独裁者よりも偉大なんです!

などとたわごとを考えながらも伸ばす腕はもう限界。

そもそも今日だけで何度限界だと思っただろうか。

しかし続く『Let's go to the seaOASIS』、

ビデオを撮ってまで振りを練習したOASISダンス。

もはや店主の腕はランナーズハイならぬ“TUBER's High”に達してました。

曲が終わった瞬間、「もう腕上がんねぇ」と思っても、

次の曲のイントロがかかった瞬間両腕が上がる。

恐るべしアドレナリン。

 

ここで再びメンバーがステージ上から消える。湧き上がるTUBEコール。

しかし店主の中にはある不安がありました。

それは、毎年アンコール2でやる『Hot Night』をメインでやってしまったので

その代わりに一体何をやろうというのか。

しかし、その不安は第一声で消えました。

   ‘Stop the season in the sun!’

そう、『シーズン・イン・ザ・サン』、これをやられちゃ文句は言えないでしょ。

そして野外名物、店主が最初に野外に抱いた憧れである『あー夏休み』、

大盛り上がりの中、来てほしくなかった瞬間、最後の一曲、『愛の詩』。

店主はただ一点を見つめていました。

ステージ上、かろうじて手足があるのが見える小さな前田氏。

彼らが、このスタジアム満杯の人数をこの夜熱狂させてきた。

その小ささの中に限りない大きさを込めて、

両横の巨大スクリーンを見ずにじっと見つめていました。

巨大なスピーカーから衝撃をもって響き渡る音。

それに負けない前田さんのヴォーカル。

そして最後のリフレイン。スモークの中、照明の色が赤く変わる。

静かに、しかし力強く響く声。

その瞬間、理屈なしに鳥肌が立ちました。

1,2番のファルセットではない迫力の高音。

その声に射抜かれて動けなくなった店主がそこにいました。

前田さんの声に惚れた自分の選択は間違ってなかったなと。

 

いつしか会場には『Keep on Sailin'』のインストが流れ

客席を立つ人でごった返す中

店主はさっきの感動を反芻していました。

昨年は全てがいっぱいいっぱいの中臨んだはじめての野外。

その中で、明日に向けての希望と勇気をもらったライブでもありました。

今年はもう少し余裕を持ってこの場に来ることができました。

もちろん初めての感動というものは別物ですが

今回もまた、2度目なりの感動を得ることができました。

 

同行したいとこは、TUBEの高い演奏技術と

その“芸人魂”にいたく感服していました。

TUBEの他に音楽をロクに聴かない店主は

前田さんの声は世界一だ、春畑さんこそ日本を代表するギタリストだと

ファンゆえの身びいき交じりに日々口にしていますが、

洋楽をよく聴く彼女は前田、春畑両氏以外の技術もまた高く評価していました。

あ、あとサックスの“カツオ”こと勝田一樹さんにベタボレでしたね。

そして、着ぐるみから火を吹いてまで観客を楽しませようというShowman Spirit。

それに加えて、観客も演奏を聴くだけでなく

自ら参加するライブはそう他にはない、とまでいっていました。

確かに野外名物‘さぁみなさんご一緒に あーなーつやすみー!’は観客の声なくして成り立ちませんし(これをカラオケでやってはヒンシュクを買う店主)

Hot Night』も『恋してムーチョ』も

いわば観客がいてはじめて成り立っているんじゃないでしょうか。

この自ら楽しむというファンの姿勢は、TUBEファンにとって誇るべきものだといえるでしょう。

 

これで店主の夏らしくない夏も終わってしまいましたが

  すばらしい夏の思い出をありがとう!

そして、今年(2003年)は秋冬ツアーもあるぞ!

今回新作『OASIS』からの曲が少なかった分、ここでやってくれると思います。

絶対行くぞ!・・・たぶん。

 

あ、そうそう。今年のライブの曲、全部知ってる曲だったのよね。

昨年は『Lonely Revolution』で思いっきりフライングして失敗しちゃったけど。

10年ファン続けてるって、こういうことなのよね・・・。

 

 

TUBE Live Around Special 2003

OASIS

曲目リスト

 

1. I'm in love you, good day sunshine

2. Beach Time

3. SUMMER CITY

 

4. ガラスのメモリーズ

5. さよならイエスタディ

6. 裸天女〜Latin Girl

 

7. Summer Breeze

8. 海へ行こう

9. シャララ

 

10. 青いメロディー

11. Close Your Eyes, Hold Your Dreams

12. Remember Me

 

13. 湘南盆踊り

14. Truth of Time

15. 夏を抱きしめて

16. You'll be the champion

17. Only You君と夏の日を

18. Hot Night

 

Encore1

19. 恋のMagma

20. だって夏じゃない

21. 恋してムーチョ

 

22. Let's go to the seaOASIS

 

Encore2

23. シーズン・イン・ザ・サン

24. あー夏休み

25. 愛の詩

 

thanks to TOMOさま

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