Always Summertime!

――店主がTUBEを好きな理由――

さて、店主が好きなものをなにゆえに好きかと一方的に述べまくる恐怖のコンテンツ、“Coming out!”がスタートしてしまいました。

ご覧のみなさま、これが運の尽きと思ってしばしご一緒ください。

そして、第1回に選んだのが日本の夏を代表するバンド、TUBE

実は店主、小学生の頃からの筋金入り、とは言わないまでも針金入りくらいのファンであります。

どのくらいファンかというと、「夏だ!」と聞いて間髪いれずに「TUBEだ!」と答えられるくらい、

といったら、まあ、TUBEファンだったら当たり前なんでしょうけど。

 

’92――店主とTUBEとのFirst Contact

 

それは思い起こせば11年前の秋、店主の家にはじめてCDコンポがやって来た日でありました。

それまでCDなんて縁がなかった我が家、コンポを買っても聴くものがない、というわけで、母が同僚の家からかき集めてきたCDの中に、運命の一枚があったわけですよ、

“TUBEst”が。

ほぼ一発ではまりましたね。まだTUBEが夏限定のバンドなんて知らなかったうちに。

それ前までもTUBEは聞いたことはあったんですよ。カーラジオで『さよならイエスタディ』とか『夏だね』とか。それでも、ポッキーのCMとか、思いっきり聞き流してましたね、まったく。でもその後レンタルCD屋に行って急いでダビングしましたけど。

で、ちょうど妹が学校の運動会で『さよならイエスタディ』を踊るっていうんで、TUBEかけて練習してました、家で、ポンポン持って。

さよならイエスタディ』選ぶなんて先生もいいセンスしてますよね。

で、この当時の笑えないエピソードなんですが、

授業中、外で妹の学年がダンス練習していると、教室である男子がそれを聞き、

 

「あ、お嫁サンバだ」

 

もう、なんだかなぁ・・・。

 

その後、知ったのが秋という極めて不運な時期だったので、半年間次なるTUBEの活躍を期待しつつ、早速はじめての冬眠。

93年春、『Say Hello!』発売。早速レンタル屋に行って借りてきました。

かなり良かったですね。今でも全曲好きです。歌えます。特に『この胸のRainbow』は静かに始まる前奏聞いただけで、鳥肌立ちますもん。

でもビギナーに『イケイケ’93』の伊藤リンダ一義体験は結構キましたけど。最初何モンだと思いました。

そしてアルバム『浪漫の夏』、夏生まれの利点を生かし、誕生日プレゼントとして買ってもらいました。

(以後高校卒業まで誕生日はTUBEのアルバム。迷わなくっていいねぇ)

これは、飽きるほど聴いたからというのもあるでしょうが、自分の中ではかなりお気に入りの一枚です。

どのくらい聴きまくったかというと、一曲が終わると次のイントロが耳に浮かぶくらい。

しばらく、日曜の朝はこれで起こされる、という生活が続きました。

ちょうど、2曲目の『夢のフロリダ』あたりで降りてくるんですよね。

それでも聴き飽きないんだから名盤なんでしょうが。Myランキングでは8年間首位を守りきりました。

曲順の構成も理想的だと思います。中盤の『女神たちよそっとお休み』で盛り上げてその後コメディタッチを盛り込みつつ、『My Little Super Star』、『Dream Forever』と似たテーマの曲で畳み掛けて、最後『夢見る星屑』で静かに締めるとこなんかもう。

 

その後『だって夏じゃない』を経て2度目の冬眠に入るわけですが、

93年は充実した冬眠期間だったと思います。

まず前ソロ『TryBoy, Try Girl』でバレーボールにはまり、春ソロ『J's Theme』でサッカーにはまりました。

単純なヤツ・・・。サッカーはそういう安易な理由だったんで途中で辞めちゃいましたけど。

 

さて、こういうはまり始めの時期には何でも好きなミュージシャンについて知りたいというころ。店主もひたすら、さしずめスポンジが水を吸収するように情報を集めまくりました。

その中でもひときわ大きかったのは、野外ライブのすごさ。

それはいまやもう日本の夏の風物詩のひとつといっても過言ではないほど。

歌だけではなくオープニングの登場のギミックに始まり、花火、水芸といわば一大エンターテインメント。

「いつかは横浜スタジアムに行ってやる」というのが、そのころからの店主の夢になりました。

といっても北関東から横浜までは、夜のライブじゃ泊りがけじゃなきゃムリ。

大きくなって稼げるようになって、ホテルとって遠征かクルマで遠出、ってことで夢のまた夢でした。

じゃあせめてホールツアーに・・・と思っていましたが、高校生にならないとダメ、ということでこれもお預け。

当時中学生になって、忙しくなった分他の流行りの歌なんか聴いてられない!ということでますますTUBE一筋にはまりこんでしまいました。

そのころ、近所のお姉ちゃんがライブに行ったときに、

タオルと一緒にファンクラブ、“TUBE Riders”の申込書を持ってきてくれて、早速入会しちゃいました。入会金と会費を払うために誕生日のCDを棒に振ってしまいましたが。

これでますますTUBEにくびったけ(はぁと)。

でも、高校生になったら今度は地元に来なくなって、やっと行けたのは受験生の春。それでも行ったけど。

 

’01――ファンとして、そして店主の転機

 

その後、今思うとファンと呼ぶにはあまりにもおこがましいファン活動をしてきたような気がします。

シングルは買わないで借りてくる(今も・・・)

アルバムは買ってもろくに聴かないで、そのくせ「今年もイマイチ」と文句ばっかつける。

アルバム曲の本当のよさが分かりだしたのは、大学生になってMDで毎日聴くようになってから。ほんと、名曲ってのは聴けば聴くほど味が出るんですよね。

そして、やたらとチャートばかり気にして、ランキングに入らないと「もう落ち目なのかな」とぼやく毎夏。

そんな店主に天罰のように転機が訪れたのは’01年の春。

その日、新聞テレビ欄のワイドショーの記事に踊ったのは「飯島直子離婚?」の文字。それが午後には「?」が「!」になって、自分としてはかなり打ちひしがれました。

あのときは心から二人の幸せを祈ったのに、なんでこうなっちゃうの?

店主はあの日切り抜いたスポーツ新聞芸能面の幸せな二人の記事を、庭でこっそり焼き捨てたのでした。

その後しばらく、彼女に罪はないと分かっていても、TVに映るたび顔伏せてました。

『ア○ア○』で『今年嫌いになった男ランキング』に上位入賞してしまったときには、その場に倒れこみそうなほどショックでした。

でもそのとき、店主の中である決意が生まれました。

「世間がどう言おうと、あたしはTUBEを愛しぬく!」と。

そして待ち焦がれた迎夏シングル『月と太陽

昨年の『LANI KAI』の出来にはイマイチ不満足だった店主でしたが、この吹っ切れたようなビート、そして深読みできなくもないがそれ以上に開き直った明るさに店主は久々に大いなる期待をかけていました。

そしてアルバム『Soul Surfin' Clue』は今まで『浪漫の夏』が守ってきた首位の座をかなりの接戦の末追い落としました。

しかし、それ以上の転機が店主自身の身に降りかかろうとしていたのです。

それは、たった一人の妹の入院でした。

いっしょにTUBEを聴いて育ち、彼女は後に他のミュージシャンに移ってしまいましたが、

「いつか一緒にお互いのライブに行こうね」と約束していたのに、

それが叶わないまま妹は天国へと旅立ってしまいました。

見舞いの帰りに聴いた『きっとどこかで

 

「いつか分かりあえる許しあえる そんな日がくるまで

言えない さよならは」

自分にかぶってしまい、涙が出てしまいました。

しかし、妹の葬儀で久々に会った神奈川のいとこが、横スタ行くならうちに泊まりにおいで、どうせなら一緒に見に行こうと言ってくれたのでした。

こんな不幸な出来事から、10年来の夢が叶うことになったのです。

 

2002年野外ツアーファイナル・横浜スタジアム。

店主の席はスタンドの最上段というとんでもない席でした。

そこから、後ろからあおるのは最後尾の務めといわんばかりに大声で叫び、ウェーブで鳥肌、

そして野外の定番であり長年の夢だった『Hot Night』で今自分が、夢の横浜スタジアムで、憧れだった『Hot Night』を一緒になって叫んでるということに「もうここで人生終わっても悔いはない」と思えるほどの感動を覚えました。

バイトのことも学校のこともどうでもいい、今この一瞬だけ、

そう思える瞬間でした。

 

 終わりに――店主がTUBEを好きな理由

 

さて、TUBEと店主のかかわりを述べているうちに聞きたくもないであろう店主の半生を熱く語ってしまいました。

でもTUBEと出会って今年で12年、人生の半分以上TUBEとともに過ごしていることになります。だから店主にとって、もはやTUBEなしの人生など信じられないくらい。

まーようもともとミーハ―な店主が続いたもんだ。

さて、まとめとしてTUBEの魅力を熱く語っちゃいますが、

やっぱり日本の夏を18年にわたって歌い続けてきたこと、それ自体に意義があると思います。

夏になるとほかのミュージシャンもそろって夏歌を出しますが、

どれもこれも夏の季語の羅列ばかり。

それにひきかえTUBEは、季語を最小限にしながらも誰よりも夏っぽい。

もはやTUBEが歌えばそれは夏なんです。

ロックもバラードもラテンだって、TUBEにかかれば何でもござれ。

いわばTUBEのジャンルは『夏』そのものなのかもしれません。

そういや夏になるとみんなリリースしだすラテン調の曲だって誰より先にTUBEがやったんだから。

「ある意味『冷やし中華始めました』だ」なんて言われても、それはむしろ誉め言葉です。

だってそれだけ日本の夏にTUBEが根付いている証拠だから。

日本に夏がある限り、TUBEは永久に不滅です、よね。

といいながら店主は365日TUBEで、冬でもTUBEメドレーで友人たちを困らせてますが(^^;)

 

 

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