岩肌の剛

桜の柔


絵に描いたような桜の枝

わたしに、腕を伸ばす。


丘の上、人待ち顔で立ち尽くす。

その横顔は凛としたまま。


桜の下で見つけた懐かしいもの、

丸太の水飲み。

幼いころに遊んだ思い出


桜の下、人が行き交う

ものが行き交う。

それを今年も見守る桜


そしてその下を電車が行きすぎる

うららかな光を浴びて

garelly