合言葉は『知恵と勇気』! ―店主が『機動警察パトレイバー』を好きな理由― |
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『機動警察パトレイバー』の世界観を説明するのにいちばんてっとりばやいのは、このナレーションを語ることでしょう。 時は1998年の“近未来”、全国の工事現場、特に東京湾の大規模再開発事業である『バビロン・プロジェクト』においてレイバー(つまりロボット)が普及。 それによって急増したのがレイバー犯罪、といってもロボット同士の喧嘩とかそういうレベルなんだけど。しかし、相手がロボットだから機動隊なんかじゃとても相手にならない。 そのために「目には目を」というわけで警察もレイバーと呼ばれるロボットを導入したのが、 我らが特車2課なんです。 その中でも中心となるのは選りすぐりのエリートぞろいの第1小隊、じゃなくて 個性豊かなメンバーがそろった、といえば聞こえのいい『お荷物』、『寄せ集め』、『ただ飯ぐらい』の第2小隊。 主人公の泉野明(いずみ・のあ)はこの第2小隊に憧れたレイバー大好き婦人警官。 そして彼女とコンビを組むのが、大手レイバーメーカーの御曹司ながらなぜか警察官の篠原遊馬(しのはら・あすま)。 そして彼らを見守るのが第2小隊長・後藤喜一。 そのほかにも銃キ○ガイの太田功とか彼の指揮を取るNY市警からの研修生、香貫花クランシーとかその後釜で入ったスーパーウーマン熊耳武緒とか脱サラ警官の進士幹泰とか 見た目はごっついのに気は優しい山崎ひろみとか あと第1小隊の美人隊長で後藤さんとは?な南雲しのぶとか まぁほかにも整備班の面々とかいろいろいるんですが(あらかた言った) 彼らが大活躍!じゃなくて、むしろ淡々とした日常がこの話のメインではないかと思うんですが。 つまりパトレイバーに描かれているのは、今までどんなロボットアニメも描きえなかった 『ロボットのいる日常』なのです。
さて、店主とパトレイバーの出会いは・・・ それはあたかも野明と遊馬の出会いのような、もしかしたら後藤さんとしのぶさんの最初の出会いのようなものでした。 ぶっちゃけた話、「こいつとここまで人生を共にするとは思ってもなかった」んです。 だから具体的にいつだったかはよく覚えてないんです。 高校生の何年ごろだったか、コミック版を文庫で立ち読みしたのがきっかけでした。 それは、温めつづけていたロボットネタの参考にしようというつもりだったのと『踊る大捜査線』の関連本ということだったんですが。(実はそうなんですよ、ええ) で、読了。感想、特になし。 ほかの立ち読みしてるマンガ本と基本的にあんま変わらない扱いでした。 しかし、転機が訪れたのは大学1年の学祭、SF研の古本市でのことでした。 そこではBGM代わりにアニメのビデオを流してて、偶然流れてたのがパトレイバーのオープニング『そのままの君でいて』。 思わぬことでパトレイバーと再会した店主は、そのままネットの海へと旅立っていったのでした。 しかし、そこで溢れる情報は 「えっなんで野明が自分のレイバーをアルフォンスって呼んでるの?」 「うそっ、なんで花貫花クランシーが特車2課にいるのよ」 と、実はパトレイバーってアニメとコミックでは設定がだいぶ違うんですよね。 それに最初かなり面食らいました。 しかし、リンクもほとんど回りつくしたのと同時にパトレイバー熱は一気に冷却、他のファンサイトへと浮気していったのでありました。 しかし、店主が再びパトレイバーに引き戻されたのが02年の春、BSの春休みアニメ特選で劇場版1、2連続放映。 新聞のTV欄にパトレイバーの文字を見つけたときは狂喜乱舞しましたもの。 動くパトレイバーはこれが初めて。一気に熱が再燃しました。そこから先は再びネットめぐり。今度はファンアート、ファンフィクション系サイトにぶち当たり、あろうことか自分までそれに手を染めてしまったんですから。 そのために参考資料としてワイド版全11巻を買い揃え、その他パト本、パト画集まで買い揃え投資額、回収不可能。 しかし、店主とパトレイバーを強く結びつけたのは、この身に降りかかった不幸な出来事でした。 その前後はひたすら現実逃避するかのようにパトサイトを転々とさまよってました。 しかし、今日こうやってサイトを立ち上げられるまでに復活できたのは野明、遊馬、後藤さん、しのぶさん、そしてパトレイバーを愛する全ての人がいたからです。 このことによって、店主にとってのパトレイバーはただの好きなアニメってだけじゃなくなったのではないかと思います。 そして、その恩返しをするためにもこのサイトを作った、といえるんじゃないでしょうか。 ってほんとはオリジナルメインなんだけどね・・・。
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