突撃!ライヴレポ
〜TUBE Live Around 2009 “We're Buddy”
@さいたま市文化センター〜

・・・一体いつ頃からライヴに行くといっては1週間前からわくわくすることがなくなってしまったんだろうか。毎日の仕事に追われるうちに野外のビデオorDVDでテンションを上げるといったこともせず、スケジュールの隙間にねじ込むように会場に駆けつける。まして平日となると学校から直接向かわないといけない。そんな日常を引きずったままでいいのかと思いたくもなるが、これも惰性の為せることなのだろうか。
まして今年のホールツアーは、チケットを申し込んだときには想像もしてなかったような有為転変に見舞われ、一時は本気で諦めようかとも思いました。ですがその結果、夏の野外はまず絶望的、そうなればこれが今年最初で最後のTUBEライヴとなってしまうわけですから、意を決しての参戦となりました。

客席は3階席の5列15番。今回はRidersに間に合わず、モバイル会員限定の先行予約に賭けましたが・・・これが限界ですね【泣】
埼玉といえば大宮ソニックシティがTUBEの常バコですが、さいたま市文化センターは何と87年以来!その当時はもちろんまだ浦和市でしたが。ちなみにCHアニメ放映開始年でもあります【爆】だからというわけではないんですが、いきなり最初から『BOYS ON THE BEACH』ですか【泣】前奏で周囲がおーっと盛り上がる中でも何の曲か判らず、サビになってようやくどこかで聞いたことのあるタイトルが出てきたわけで。しかも『MORNING CALL FROM THE BEACH』『Don't Make Me Blue』ですよ!店主も人生の半分以上TUBEファンやってきて、最近じゃホールツアーでも知ってる曲ばかりという感じでしたが・・・やっぱり80年代TUBEもファンだったら押さえとかないといけませんか。もちろん、知らない曲でも会場と一体になって手拍子してるだけでも楽しいですけどね。
今回のツアーのテーマは、昨年のYOUBESTツアーがファンの聴きたいリクエストだったのを受けて今度はTUBEからファンに向けてのいわばプレゼン、最近じゃすっかりやらなくなった古い曲を聴きながらその当時に帰ってもらおうという、前田さんは『TUBE on TV』と言ってましたが『タイムマシンTUBE』とでも言いましょうか【笑】
MCをはさんでようやく『夏だね』が出てきたときには正直ホッとしました。この頃からようやくリアルタイムで知ってますがまだファンではありませんでしたね。夏バンドTUBEの存在を初めて知った頃です。「夏だね、ポッキーだね」覚えてますよ【笑】ただ、『夏だね』で思い出すのは92年当時の記憶だけでなく、初めての野外ライヴの想い出の曲でもあります。そんな人それぞれの過去に連れていってくれるのも『タイムマシンTUBE』ならではですね。でもまさか『SUMMER CITY』を“TUBEstIII”のテケテケVer.で聴けるとは思いませんでしたが。
ちなみにオープニングの背景には白い椰子が【笑】MステなんかでTUBEのバックにあったアレがホリゾントで再現されてました。

N・A・T・S・U』が終わるとステージの照明が落ち、バックにスクリーンが登場。「TUBE24年目の夏」のいわば予告編として過去の野外の映像が次々と映し出されると、黒タンクの20's前田やバブル全開な赤ジャケに思わず苦笑。いやぁ、悪気はないんですけどね。ただ若かったなぁと【笑】そして新曲『Summer Greeting』のPVが。ってライヴはその名のとおり『生』で歌を聴かせるもの、それを映像で肩代わりしちゃ手抜きじゃないかい?と思いきや、ステージ上には何とPVのセットが再現。映像では1番までしか流れなかった曲をフルコーラス聴かせてくれました。
このさいたまの翌日が発売日ということで当日フラゲしてきましたが、家に帰るまでCDが聴けないので、これがフルでの初聴きとなりました。今年のテーマは『スローサマー』だそうで、それにふさわしい感じのしみじみとしていて爽やかな曲ですね。今年のアルバムが楽しみです♪

続いての曲は・・・アコギのイントロがどこかで聞いたことがあるような気がするんですが、って『−恋愛旅団―』ですか。もちろんリアルタイムで知ってます。ですが鬼門だったりするんです、この曲。ちょうどまさにあの当時、ワイドショーでこの歌詞が取り上げられて深読みされてるのを見てしまったので。この曲以外にも“LANI KAI”というアルバム自体が地雷がごろごろ埋まってるようなものですから、もしかしたら別のところでは違う曲が俎上になってかもしれません。とはいえ、それ以来『―恋愛旅団―』はプレイリストに入れてません【泣】でも、いい曲なんですけどね。今度ちゃんと聴いてみよ。
さらにカックンの作詞デビュー作でもある『Squall』といい、ただでさえ古い曲が多いうえに店主のプレイリストの穴を狙ったような選曲が続きますが、そんなのは『Glory Days』のイントロが流れた途端にどうでもいいことに【爆】“Paradiso”の中では一番好きな曲ですし、まさか今回やってくれるとは思ってませんでしたから。それに最近のバタバタの中、車の中で歌いながら逆に歌詞に励まされてたりします。
ややもするとそんな現実がライヴ中も頭をよぎってしまう中、『Glory Days』や『Now&Here』は本当に心に沁みました。この曲をこのタイミングで前田さんが生で歌ってくれたのが、まるで店主を励ましてくれているかのようで【爆】おかげで明日からの喝を入れてもらえました。

閑話休題。今年の迎夏シングルはさっき言ったように『Summer Greeting』ですが、前田さんは最後までそれに強固に反対したそうです。その代わりに強くプッシュしたのが、そのカップリングの『俺達ゃBuddy』。今年は24年目ということで誰もかれもが来年の25周年の話ばかり、だったら思いっきり内輪受けを狙おうじゃないかと【笑】だけど他のみんながサマグリを押すのでだったらアルバムに入れようかと思ったら、どうやら毛色が違うらしくそれもパス【泣】それで結局カップリングに。前田さん曰く「死に体」だそうです。アルバムまで待ってシングル買わないファンもいるから・・・すいません、それ10年前の店主です【爆】だって当時高校生にはシングルで1000円出すんだったら本の一冊でも買いたいですよ【泣】でももちろん、カップリングには隠れた名曲がたくさんあることは判ってます。だから出してくれないかなぁ裏TUBEst。
そんな不憫な『俺達ゃBuddy』に対するせめてもの餞としてしてあげたことは・・・この曲、実は振り付きなんですよ♪『Let's go to the sea〜OASIS』に始まり『海の家』『ジラされて熱帯』と受け継がれてきた『みんなで踊ろう系』【笑】に新たな仲間が加わることになったんです(『燃える煙るモナムール』はあまりにも難易度が高いので黒歴史決定:爆)なのでまずはサビだけみんなで練習、そして謎のダンサーと一緒にフルコーラスで。ステージ上にお手本がいればそれを真似たがるのはTUBEファンの本能【笑】割と何とかついてくことができました。後ほどHP上などでお手本動画がupされるそうですので、野外では完璧に踊れることでしょう♪ですが、哀しいかな店主は行けません【泣】皆様、楽しんできてくださいね〜。

そこからさらに『Right On!』(これは知らなかった:泣)『一気・本気・元気』『Heart of Rock'n Roll』と怒涛のアップテンポ・メドレー。『一気・本気・元気』のコール&レスポンスはファンになった当時からの憧れでしたし、『Heart of Rock'n Roll』の左・右・下・上は実際にやってみるのは初めて♪リアルタイムじゃ知りませんが、ビデオで覚えたんですよ。
ただ・・・ハルのギターのこのフレーズ、どこかで聞いたことがあるような、でもTUBEじゃないような。ってこれはドリフの早口言葉ではないか【爆】知識としては知っています、こういうコントがあったとは。ただ、メンバーや多くのファンのようにリアルタイムで知らないから、その面白さがいまいち伝わってこないんです。前田さんが次々と生麦生米生卵」「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた とクリアしていく中、一緒に手拍子を送りながらも、店主だけがその中に入れなくて3階席に取り残されてるようで。
このことは今回の選曲からうすうす思ったり、また10年以上も前に完結したマンガのファンをやりながら常々考えていることなんですが、何かリアルタイム至上主義っていうのがどこかにありますよね。TUBEの場合はデビュー直後からのファンで彼らと一緒に年を重ねてきた人たちばかりに目が向いていて、店主のような90年代以降のぽっちゃり前ちゃんしか知らない【泣】ファンのことはスルーされているような。こんなんだったら新規ファンの獲得どころか、中途採用組もそっぽを向きかねませんよ【号泣】
でもそんなのは知ってるイントロが流れたらどっかに行っちゃうんですがね【爆】逆に知らない曲が多いからこそ、知ってる曲がかかると嬉しくなってしまうというか。それにしても『ジラされて熱帯』、まさかやってくれるとは思いませんでしたがよく体が動いたな【笑】途中怪しいところもありましたが、結構振りを覚えてたもんです。

そんなこんなで本編も終わり、ステージの照明が落ちると始まるのがTUBEコール。はい、自分で始める勇気もないくせにどこかで始まった途端に叫び出したのは店主です【爆】一人参戦だとそれ以外することないんですもん。おかげで大いに近所迷惑をかけましたm(_ _)m
するとステージ上にキーボードの前に座るハルとアコギを持った前田さん。歌い始めたのはしっとりとした聞き覚えのないメロディ。今回あまりにも知らない曲が多すぎたのでもしかしてこれもそんな古い曲かと思いましたが、周りの人も同じようにじっと耳を傾けていたので、もしかしてこれは新曲かと。『Summer Greeting』『俺達ゃBuddy』と一緒に着うた先行配信している、アルバム“Blue Splash”から『青い哀しみの向こうに』。タイトルからして切な系歌詞×王道メロディな感じをイメージしてたんですが、ジンと来るいい曲でした。アルバムが出たらじっくりと聴きたいです。
そしてメンバー紹介ですが、まずはサポメンから。常連のサックスの勝田さんが「巧い、安い、早い」 と紹介されてたり このフレーズはついつい反応してしまいます【爆】 そうそう、パーカッションは新婚の玉ちゃんでした♪キーボードは今回新人の須藤さん(で漢字合ってるかな?)
続いてTUBEのメンバーですが、ここで前田さん、各メンバーに丸投げ【爆】昨年の前田さんのアクシデントのときに代わりにラジオで広告塔を務めてた角野さんはまずはクリア。リョージは相変わらず埼玉の美味しいものなんか訊いてましたし、問題は口下手には定評のあるハル。ここでかなり黄色い声が飛んでましたが、やっぱりうまく切り出せない。前田さんが「来てくれたお客さんにお礼のスピーチ」とお題を与えて、なんとか紋切型でしたがクリアできました。
いよいよ来年は25周年、この曲が無かったら今のTUBEは無かった とデビュー曲の『ベストセラー・サマー』を何とスカVer.で!“TUBEstIII”のJazzyなアレンジもよかったですが、これもパワフルでカッコよかったです!!もちろん「Ha Ha」の振りもやりましたよ【笑】20thのときに予習しましたから。そして『この胸のRainbow』!!店主の初アルバムの締めの曲でした。それから16年、何度もこの曲に励まされてきました。それは今のごたごたの状況の中でも変わりません。大事なもの もうこれ以上潰すわけにいかない」「あなたの夢 もうそれ以上捨てる必要はない 胸にぐさぐさと突き刺さりました。気がつけば周りも気にせずに大熱唱していました。

とうとう最後の一曲。前田さんはMCでこう言いました、今の自分が一番好きだったらいいんだけど、そうなれないのは自分を好きでいられた頃に何かを忘れてきてしまったから だと。自分を好きでいられた頃、自己嫌悪ばかりの人生を歩んできた店主には思い出せません【泣】ただ、はっきりと言えることは今の自分が好きとは言えないこと。いつもどこかで逃げ道ばっかり探して、傷つくことを恐れて・・・せめてこれからは自分が好きになれるような自分でいようと、そう思いました――『Over the TEARS』。

正直、今回は来るのを迷いましたが、来てよかったです。これから待ってるであろう怒涛の日々に立ち向かう勇気をTUBEから貰えましたから。
ですが・・・選曲で一つ注文させてもらえるとすれば、店主にとっての懐かしさのツボである90年代前半、ベストでいうところの“TUBEstII”期のアルバムからもう少し歌ってくれてもよかったような【泣】“浪漫の夏”などでもライヴで聴いたことのない曲、聴きたい曲がいっぱいあります。ファン層としては薄いかもしれませんが、中堅どころの意見もぜひ取り入れてやってくださいませ。


TUBE Live Around 2009 “We're Buddy”
@さいたま市文化センター セットリスト

1.BOYS ON THE BEACH
2.MORNING CALL FROM THE BEACH
3.Don't Make Me Blue

4.夏だね
5.SUMMER CITY
6.N・A・T・S・U
7.Summer Greeting
8.―恋愛旅団―

9.Promise〜遠い未来〜
10.Squall
11.Glory Dats
12.I'm in love with you, good day sunshine
13.Now&Here

14.俺達ゃBuddy
15.Right On!
16.一気・本気・元気
17.Heart of Rock'n Roll
18.ジラされて熱帯

  
アンコール

19.青い悲しみの向こうに

20.ベストセラー・サマー

21.この胸のRainbow

22.OVER the TEARS


Coming out!