突撃!ライヴレポ

―TUBE Live Around Special 2007
“夏燦舞”@横浜スタジアム―


普段ならば毎年、シングル発売→アルバム発売→野外、という流れですが、TUBE22周年の今年は前ソロのシングル&アルバムを出しただけ、TUBEとしてのアルバムは秋冬以降との異例の変則日程。
それじゃあ毎年恒例の野外ライヴはどうなるんだ?とのことでしたが新曲ゼロを逆手にとってシングル曲中心の、野外の定番ばかりの大盤振舞い、前田さんの言葉を借りれば『ベストヒットTUBE』ともいうべきライヴになりました。その名も『夏三昧夏燦舞』!
もちろん、毎年お馴染みのド定番ばかりを集めた選曲には賛否両論はあるかと思いますが、そうなることはすでに本人サイドから判っていましたし、それを見越してこっちも予想セットリストを組んでいましたから。結果としてそのほとんどの曲をやってくれたので大満足です。でもまさか、一発目にアレが出てくるとは思いませんでしたが・・・。

今年の席はグラウンドのC11ブロック94番。グラウンドは10ブロックが真ん中、ということは前田さんほぼ真ん前!昨年(Bブロック)よりはやや後ろになってしまいましたがそれよりもいい席。抽選とはいえこうして年々席がグレードアップしているのだから、いつか水かぶり席も夢ではない?
そしてステージの上にはTUBEと書かれた巨大な飛び込み台。何に使うかは見た瞬間予想がつきました【爆】
開演が近づき、スタンド席ではウェーブが何往復も。それに負けじとアリーナでもウェーブが起こるんですが・・・店主のとこに到達するまでに波が小さくなってしまうんですよね【涙】定着させようアリーナウェーブ。
音楽も止み、ステージの照明もついていよいよ開演!と思いきやステージ上はハッピ姿のダンサーズで埋め尽くされる。彼女たちは神戸女学院OGなどで結成されたトランポビクス(トランポリンを使った体操)チーム、ハット・ロビックス・ジャパンの皆さま。つまりは昨年のめざまし体操に続く準備体操というわけで。でもちゃんと体操した人いるんでしょうか。狭くて体操にならないでしょう、たぶん・・・。

準備運動も終わりまた会場もざわつき始めたころ、今度こそステージ上にメンバーが。肝心の前田さんは・・・やっぱり、店主真ん前の飛び込み台の上。今年は何とバンジージャンプでの登場です。って今までやってなかったのが不思議「ぴっ・ぴっ・ぴっ・ぽーん」の合図で飛び降りるのかと思いきや、台上でしり込みする前田氏。
演出だと思って笑ってました、店主。これがぶっつけだとは帰宅後Yahooヘッドラインやめざましテレビで知りました【爆】しかし、何度目かの躊躇の後「皆様の幸せを祈って!」と意を決してのダイヴ。
そしてこのイントロは・・・っていきなりHot Nightですか!?いくら今年は野外の定番ばかりとはいえ、いきなりコレとは正直想定外。しかしこれにはノレずにいられようかいやいられない!最初からコブシがんがんジャンプばんばんでこれで最後まで持つんかいなという勢い。
続いてLet's go to the sea〜OASISBeach Timeと毎年恒例ながらのりのりのナンバーが続きますが、ここでセーブしちゃいけないんですよね。逆に最初から飛ばしていった方が後から体が動きますから。それにしてもOASISダンスは久しぶり。こういった振り付きナンバーはほとんど網羅するんじゃないかと踏んでました。そしてもちろんさよならイエスタデイも。前日に一昨年のDVD見て振り確認してきた買いがありました。

それにしても、前田さん痩せたんじゃないですか?トレーナーについてもらってジムに通ってるそうでしたが、MCでは「10kg痩せた」と言ってました。毎年野外で「来年こそは引き締まった姿で」と言いつつその翌年も結局は変わらないという口だけ大将が定着してしまっていたのでちょっとビックリ。
ですが、客席アンケートでは「ぽちゃぽちゃした前田さんの方が好み」とのこと。コアなファンが多すぎ【爆】店主はもちろんスッキリした前田さんの方がかっこいいと思いますけどね。
そして衣装は黒のノースリーブ。それを見て若かりし日のTUBEの象徴、黒タンクトップを思い出したファンも多いんじゃないでしょうか。そしてこの衣装は前田さんの「まだまだあの頃の自分には負けないぜ!」という決意表明と見てもいいかも。
ただ、ちょっと心配だったのは前田さんの喉。サビで楽器の音量が上がると押されてしまうように思えたのは店主だけでしょうか。いくら痩せても声まで痩せてしまっては元も子もない、とちょっとヒヤヒヤしながらのライヴになってしまいました。

さて、今回は新曲リリース無しでの野外ですが、実は既に1曲TVで流れてるんですよね。ということでCX系プロ野球中継テーマソング兼、ヤクルトスワローズ応援ソング(実はそうだったのね)Old Baseball Manを披露。この曲は古田兼任監督をはじめとする同い年の40年会の選手たちのために作ったもの。でも地上波の野球中継が少なくなってしまったからなかなか聞く機会が少ないんですよね【泣】そして今夜は現在けがと戦っている広島の佐々岡投手のために歌うとのこと。彼も前田さんの友人で、Get Wild Loveのコーラスに参加してくれたことも。そういえば最近中継で見かけませんでしたが・・・。
さらに今夜は新曲ホタルを本邦初公開!これが一聞きで惚れました。愛の本質を突く深い詞、王道メロディと切ない歌詞との取り合わせというハマる要素をいくらでも挙げることはできますが、本当にいい曲っていうのは聞いた瞬間に判るもの。久々クラスの名曲です、発売が待ち遠しい♪
雰囲気がしっとりしてきたところでそろそろ・・・はい、そうです。風に揺れるTomorrowで来るかと思ったら空振り。そして次こそは、と思ったら何と十年先のラブストーリー。定番曲だらけの今回、水バラの選曲では大いに迷ったと思いますが、これはもう押しも押されもせぬ名曲ですよね。今年の仕掛けとしては噴水+ステージがせり上がる。あれだけの水しぶきの中歌うというのは喉にとって大変でしょうが、見事歌いあげました。ちょっと一安心。

次は当然春ソロ、と思いきやステージ上に巨大なセットが。いや、あれはセットというか衣装というべきか。だって紅白の小林幸子のようなド派手衣装で伊藤さんが登場してきたんですから。ちなみにその衣装「手動です」【笑】そして幸っちゃんの『おもいで酒』を熱唱ってなんで曲名判るんだ店主。しかし演奏が途中でストップ前田さん以外のメンバー登場。ハルのギターソロに合わせて伊藤さんもスキャット入れてるんですが、そのマジ歌声と衣装のギャップに思わず吹き出してしまいました。ごめんよリンダ。
リンダに負けじと前田さんもピエロのような竹馬(でいいのかな?)履いて再登場。って大きさのインパクトで負けてるし【笑】でも練習積んだんだろうな。そしてガラスのメモリーズを歌いながら客席にフライングディスクを投げる前田氏。結構風に乗ってCブロックの前の方まで届いてたんじゃないでしょうか。うらやましい!続いてジラされて熱帯。そうそう、野外の定番といったらこの曲がなくちゃ。もうすっかり定番になってますよね。もちろん振りもバッチリ・・・かな?
さらに涙を虹にYou'll be the championと縦ノリ連発で『輝ちゃんブートキャンプ』状態【笑】その台詞が前日に店主が思ったこととほぼ一緒なことに苦笑。もちろんYou'll be〜では花火に火炎放射で熱気は最高潮、店主も汗ダク。しかし風が気持ちいいんだわ。もしかしたら今までの野外参戦史上最も汗をかいた野外ライヴだったのかもしれません。
野外で外せない恋してムーチョ、そしてそうそうこの曲も大盛り上がりのOnly You君と夏の日をとすっかりこの『野外ライヴ版TUBEst』を堪能。なんだ、結構ここまで頑張れてしまったじゃない。Only You〜ではコール&レスポンスもありましたし。こういうのってステージと客席との一体感を感じるんですよね。ライヴの醍醐味はこうやってはじけて騒ぐのも、じっくり音に耳を傾けるのもありですが、日ごろ決して触れあえないTUBEのメンバーと同じ空間にいる、ということが店主にとって何より貴重な一瞬なのです。

そんな貴重な時間もライヴ本編が終了、残すはアンコールのみ。店主ももちろんやりましたよTUBEコール。やってもやらなくても結果は同じなんですが、やはり一度は出るまで続けなければ。たとえ自己陶酔と言われようと。そして今年もあちこちにジェット風船。毎年『Heart of TUBE』コミュニティの一員として苦々しく思ってました、一昨年のDVDでグラウンドルールの違う厚木でも上がる瞬間にちょっと嫌な気分になるほど。
しかしイントロ始まる前に前田さんがひょこひょことステージに登場。そしてなんと、ジェット風船上げのタイミングを仕切り始めたじゃないですか。ってジェット風船容認しちゃうんですか?横スタを管理する横浜市に怒られやしないかと冷や冷やしてしまいました。そんなことは露知らず、心おきなく前田さんの指定したタイミングに合わせて風船を飛ばす観客。前田さん、DVDのカメラマンステージに上げてるし・・・。
そして続くは・・・シングル曲メインということで店主の予想では当落線上にありましたが、今やすっかり定番となった海の家!こっちの振りはもうバッチリですよ。これでTUBEの振り付きナンバーは今回ほぼ全部やったんじゃないでしょうか(あまりにも難しすぎるモナムールは除いて)それだけでも大満足です。さらに、あーこの曲もあったっけ月と太陽。そんなわけで店主の予想通りの、予想を大きく超える『ベストヒットTUBE』な野外ライヴでした。でもまだもう一曲、これがなくちゃ夏が終わらないのが残ってるような・・・。

しかし次に現れた前田さんの手にはアコースティックギター。それを爪弾きながら歌い始めたのはプロポーズ。途中でPVの1カット入れたのはどうかと思いましたが(見た人じゃなきゃ判らないんじゃないでしょうか)この曲、もちろんラヴソングなんですが今この場にいる前田さんは私たちのために歌ってるんじゃないか、そう思わせるものがありました。そう考えれば店主らファンはみな前田さんの歌声に抱きしめ、守られてるんじゃないかと。そして最後の大サビ前のあの声量!最初に感じた喉の不安を吹き飛ばす、もしかしたらそれまでこの一瞬のためにセーブしていたんじゃないかと思うほどでした。
とうとう残すはこの一曲、そう、もちろんあー夏休み!これの無いTUBEの野外なんてありえません。2年連続の異例のあー夏休み締めとなってしまいましたが、昨年も今年もこれからTUBEの活動が続くわけですし、特に今年は“大みそか”ではなく“お正月”なのですからバラードでしみじみ締めるのは似合わない。最初のHot Hot Night on the Beachから声を張り上げてましたが、「さぁ皆さんご一緒に」

♪あー なーつやすみぃ

では最大限に叫んでいました。ずっとこれに憧れていたんですから。
最後のメンバーによる「どーも、ありがとー!」の後、それに答えるかのようにTUBEコールが巻き起こってました。それは今までの横浜スタジアムでは無かったことじゃないでしょうか。そんなことにも胸が熱くなってしまいました。

確かに毎年お馴染みの定番曲ばかりという批判の声はあるかもしれません。しかし、店主の場合TUBEの野外に求めるものは「年に一度のお祭り騒ぎ」なのです。もちろん夢の翼ひろげてなど野外で盛り上がりそうなのに一度しかやってくれなかった曲、What'cha wanna do?Teenage Warなどまだ野外で聞いたことのない曲はたくさんありますが、やっぱりやっぱり定番をきちっと押さえてくれないと消化不良なまま夏が終わってしまうでしょう、多分。
ただ一つ、注文をつけるとするならば曲順の構成をがらっと変えてもよかったんじゃないでしょうか?参加も6回目になればオープニング→怒涛のアップテンポ→クールダウン→新曲→水バラetcの流れは読めてしまい、時計を見ずとも残り時間がだいたい計算できてしまいます。いくら定番ナンバーを並べてみても、曲順を工夫することでもっと新鮮な構成になったかもしれないと思うのですが。

そして、来年こそ前田さんに負けずにもっと鍛えよう・・・。

TUBE Live Around Special 2007
“夏燦舞”@横浜スタジアム セットリスト

0.湘南盆踊り(トランポビクス)
1.Hot Night
2.Let's go to the Sea〜OASIS
3.Beach Time

4.夏を待ちきれなくて
5.さよならイエスタデイ
6.花火

7.Old Baseball Man
8.ホタル
9.風に揺れるTomorrow
10.十年先のラブストーリー

11.おもいで酒 by伊藤リンダ一義→春ソロ
12.ガラスのメモリーズ
13.ジラされて熱帯

14.涙を虹に
15.You'll be the champion

16.恋してムーチョ
17.Only You君と夏の日を
   アンコール
18.シーズン・イン・ザ・サン
19.海の家
20.月と太陽

21.プロポーズ
22.あー夏休み


thanks to TOMOさま
Heart of TUBE

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