突撃!ライヴレポ

ーLive Around Special 2005
“Thank U for your Brightest Emotion”
@横浜スタジアム―

2005年、今年は記念すべきTUBEの20th Anniversary。
ということで春から夏にかけて念願のシーサイドライヴ『Seaside Vibration』を成功させ、ヴォーカル・前田氏の出身地である厚木での凱旋野外ライヴを実施が危ぶまれながらも開催。
その勢いに乗って今年も乗り込んできました、もはやTUBEのホームグラウンドといっても過言ではない横浜スタジアム。
17回目となる定番の横スタながら、今年は一味違う。
まさに『20th Anniversary仕様』ともいうべき野外ライヴでした。

今年の席はD-8ブロック91番、野外4年目にして念願のアリーナデビューでした。しかし、Dブロックといえば半分から後ろ、
ステージ上のメンバーの姿は揺れる頭の谷間からしか見えず、
早々とスクリーンに集中。
今年は横スタのスタンドとアリーナを隔てる高いフェンスが撤去され、
そのせいかスタンドのテンションは大盛り上がり。
一方、アリーナの盛り上がりはイマイチで、TUBEコールも声掛けも小さかったような・・・
開始前からウェーブの巻き起こるスタンドを羨ましげに見上げるしかない店主でした。

すると、なぜか会場に流れる「ツァラストラはかく語りき」。スクリーンではスターウォーズ方式で【笑】TUBEの歴史がアルバムジャケットとともに紹介される。ってこの曲は『2002年宇宙の旅』のはず。
そしてニューアルバム『TUBE』が映され、いよいよTUBEの登場!
そのときステージ上で早々と吹き上がる噴水。「
Surfin'ロックンロール」に合わせて宙乗りの前田さんが空中サーフィン!
空中サーフィンといえば92年『夏だヨ!全員集合』の「ノッテけ’92』のオープニングが思い出されますが
今年は前田氏だけでなく春畑・角野の両氏も宙乗りで登場。
「あれ、リョージは?」下でギター弾いてました。
と、のっけからTUBE野外の歴史を感じさせるオープニングでした。

1曲目からこれじゃ次はどうなるんだと思いきや
中央の巨大スクリーンに船員姿のメンバーが登場。彼らの振りに合わせての「
江ノ島ブギウギ」。白のクルー姿のコスプレもさることながら、4人の演技(?)もカワイイこのクリップ、今回の野外限定では勿体ない。
今年はステージの真ん中に巨大画面が鎮座ましましてるので、映像を使った演出も多かったですね。

そしてステージ上に4人が再登場して、いきなり「涙を虹に」「HORIZON」とコブシ振り上げ系で畳み掛けられれば、ストレッチなしでの激しい運動にへろへろ、「あたしを殺す気か!」
とむしろ日ごろの運動不足を露呈。
しかし「
Summer Walker」「CANAL WAYS」あたりでは汗ばんだ頬に気持ちのいい風が。前田さん曰く、
   「これがホントの“ハマ風”だね」

実は「CANAL WAYS」、CDで聞いたときにはちょっとイマイチに感じられたんですが、ライヴver.ではアルバムよりアップテンポ感が増したような。やっぱりナマで聞いたほうがいい曲、ライヴで好きになった曲ってありますよね♪

MCで「演奏するのはちょっと恥ずかしいものがあるんだけど」と言いつつ流れたイントロは「ベストセラー・サマー」。1985年夏、TUBEのデビューシングル。
Riders会報で角野さんが言ってた「あの曲」ではないかと予想してましたが大当たり!実はちょっとした振りがあるんですが、前日にアロハスタジアムのライヴビデオで予習してきましたよ、ふふっ。
あれからもう5年、その間にも前田さんの声は微妙にも変化している。だから2005年ヴァージョンのベストセラー・サマーが聴きたいと思ってましたが、全然変わってませんでした。

そして「だって夏じゃない」「夏を抱きしめて」と、TUBEにハマったころの曲が続くと店主カンゲキ。TUBEstTの曲を演ってほしいなと期待してましたが、このころの曲はまだTUBEの何もかもが眩しかったころ。そんな10年以上前の夏の興奮が甦ってきたり。
ちなみに曲の並びが『TUBEstU』と同じなのがますます嬉しい。
しかしTUBEは夏だけじゃない!ということで『冬の名曲メドレー』。
だがイトコが言うには「前田さんの声がすでに夏」らしい。
でもまさか「
ダンス・ウィズ・ユー」を演ってくれるとは思ってもいなかった。実は店主の隠れオハコなんですが、TUBEのシングルの中でもマイナーな部類に入るこの曲、
今回はアコースティックでオトナな感じでしたが、こんな風に隠れた名曲が新たな形で復活してくれるのも、20周年ならでは、でしょうか。
これは冬の曲ってわけじゃないんですが、続く「
きっとどこかで」で店主、ふるふると込み上げてきてしまいました。
この曲は妹の見舞いの帰りに聴いた曲。そのとき、歌詞と自分の境遇を重ねあわして涙してしまったものです。その路線と同じ電車で横スタまでやって来たのですが、その車窓から見えるかつてと同じ駅の風景、そして「
Stories」「ダンス・ウィズ・ユー」と妹と一緒に聴いていた『TUBEst』の曲と相まって・・・もう言葉になりません。
今年で20周年、そのうち店主がTUBEと歩んできた年数はその半分を超えてしまいました。店主の記憶の中には常にTUBEの歌がある。もはやTUBEなしの人生など考えられません。

『冬の名曲メドレー』で圧巻だったのが「冬の海岸通り」、前田氏によるピアノの弾き語りです。
1番のサビでは裏声になってしまい、やはりもうこの音域は出ないのかと心配しましたが、2番では見事にハイトーンヴォイスを聞かせてくれました。
そしていよいよ前半の見せ場、噴水バラード略して水バラ。
もうこんなに時間が経ってしまったのでしょうか。前半だけでもあっという間だったような。
今年の曲は「
LOVE SONG」。TUBE自らのことを歌ったといえる、まさにTUBE Anthemといえる曲。しかし

君が目の前にいて 素敵な夜を分け合えりゃいい

という「君」とは、店主らファンにとっては目の前の前田氏でありTUBEではないのでしょうか。だから、今このとき、2005年の横浜スタジアムを忘れないで、と・・・
リフレインにさしかかるとゲンキンなファンがぞろぞろと立ち上がる。そしてステージいっぱいに水のカーテンが。
その真っ只中、
力の続く限り 今歌うことが僕の全てと歌う前田さんに後光が差して見えたのは決して照明の効果だけではなかったはず。

今年は春畑ソロ・コーナーも20周年仕様。
J's Theme」の流れる中、スクリーンには当時の、髪の長かったころ【笑】のハルが。
もちろんJ's Theme以前にも春ソロの名曲は多々ありますが、知名度的にはこれが一番かと。
だがその途中で聞き覚えのある、すんごく聞き覚えのあるギターが。そう、CX系野球中継でおなじみの「
Jaguarこれも実は3年位前
勝ち試合のハイライトシーンで流れるコレを聞くのが楽しみっていう野球好きTUBEファンは店主だけではないはず。
それがフルコーラス、しかも生!
早くCD化してくれ!ってゆーかシングルカットしてくれ!!
そして再び「
J's Theme」に。スクリーンに映し出されるのはJリーグの開幕セレモニー。
あれから12年、その間に日本のサッカーは確実に進歩を遂げたはず。ついこないだW杯予選の一位通過を決めたばかり。
そして、それだけの年月がTUBEにも過ぎているんだなと思わせる春ソロでした。

すると今度は前田さんが、なぜか透明なビニールのボールに入って登場。そして飛び交うジェット風船は例年以上。
それを店主は壮観と思うより、むしろ「あー、やっちまったよ」と見上げていました。店主行きつけのファンサイトでも激論が交わされていましたが、横浜スタジアムではジェット風船禁止のはず。
まして新曲の中では一番のお気に入りの「
ロケットハナビ」なだけにがっかり。
このときばかりではなく、アンコール明けなどにもかなり飛んでました。
他のファンの迷惑にもなっているようですし、コレが原因で横スタが使えなくなったらTUBEファンの恥です。
かくなる上は、ステージ上から前田さんに言っていただくしかないでしょうか。そうすれば聞くしかないですから。

You'll be the Champion」では花火&もはや定番となった火炎噴射で文字通りヒートアップ。そして「Go Ready Go」では前田さん&角野さんが火を吹くゴンドラに乗り込んで空を飛ぶ。
そのとき、ステージ上に未確認飛行物体が・・・
その正体は昔懐かし、そして店主のような野外初級者にとってはもはや伝説のカスタネットマン
説明しよう!カスタネットマンとは89年『Summer Carnival』に登場した、記念すべき伊藤リンダ一義の着ぐるみ第一弾である。それ以後、伊藤氏はお笑いキャラが定着するのだが・・・
しかし前田氏「あんた誰?」 するとスクリーンには過去のリンダコーナー名(迷?)場面が。中には同じく伝説の『魚人』もあったり。
さらに前田氏「こうやって忘れ去られちゃうのはさぁ、ビデオでカットされちゃうからだよ。だってステージの流れ止めちゃうんだもん」
そして「のぶてる〜ファイヤー!」攻撃(花火)にさらされるカスタネットマン。折りしも追い風に乗って着弾してしまう亘輝ファイヤー。
だったら流れを止めなければいいとばかりに「
Heart of Rock'n Roll」。
しかし「今年はビデオの予定ないから」
・・・以上、20周年仕様リンダコーナーでした。

そしていよいよ、コレがなければ終われないとばかりに
千葉で店主に一抹の欲求不満を残したあの曲が、
ようやく横スタにやって来た!

Hot Hot Night, Hot Night!

の声がスタンド・アリーナ問わず客席を包み込む。そして曲に合わせて、喉が嗄れるまで、腕がちぎれるまで声を張り上げ拳を振り上げる。
前半で早くも失速してしまったかに思えた店主だったが、メンバーに、そして周りの観客にノセられひたすら飛び跳ねた。
キレるまで弾けるまで、やっぱり野外はこうじゃなきゃ!

ということでメインプログラムは終わってしまいましたが、まだまだ今回の目玉が残ってる。ということで「ジラされて熱帯」。
今年も横浜公園内でやってました、自主的振り付けスクール。
おかげでDVDで特訓した店主はもちろん、まったく白紙の状態でやって来たイトコも踊れるようになりました。
完璧に踊れたかって?一応踊れました、とだけ言っておきましょうか。

アンコールのラテンメドレーに引き続き、この前奏が一番大盛り上がりだったんじゃないでしょうか?ド定番「あー夏休み」。
店主、知ってる曲はついつい合わせて歌っちゃう派です。歌声なんてスピーカーに負けちゃうだろうからとばかりに歌っちゃってますが(もちろん自分の耳にも入らない)
あー夏休み」では前田さんの声だけではなく、そんなファンの歌声がかすかに、でもはっきり聞こえたような気がしたのは店主だけでしょうか。もちろんさぁみなさんごいっしょに!だけでなく。
そしてジラ熱の陰にすっかり隠れてしまいましたが、今年もやります「
海の家」。しかも今年はブラスがパワーアップ!
それにしても、ほとんど復習しなかったけどよく踊れたもんだ。

2ndアンコールでは前田さんが珍しくエレキギターを持って登場。アコギはよくありますが。サヨナラMy Home Town」は厚木でこそ聴きたかった曲。しかしここ横スタもメンバーのうち3人の地元=神奈川県のうち。そう思うとあと一曲を残してこの歌を歌う姿に胸を熱くしてしまいました。
そして、やっぱり最後の曲となった「
a song for love」に内臓を鷲掴みにされるような感覚を覚えたのは、胃袋の中身を消化し尽くし燃焼し尽くしてしまったからだけではないはず。

曲目的にいえば、新曲よりも過去の名曲を優先した、まさに20th Anniversary仕様のライヴでした。しかしそれは決してTUBE20周年の集大成であるニューアルバムのコンセプトからは外れていないはず。
なぜなら、ツアータイトルの大文字だけを組み合わせると
T.U.B.E』になるのだから。

そしてこのタイトルどおり、4人のBrightest Emotionsに店主からも
   20年間、どうもありがとう!

 

 

TUBE Live Around Special 2005
“Thank U for your Brightest Emotion”
@横浜スタジアム
曲目リスト

1.Surfin'ロックンロール
2.江ノ島ブギウギ
3.涙を虹に
4.Horizon

5.Summer Walker
6.CANAL WAYS
7.SKY HIGH

8.ベストセラー・サマー
9.だって夏じゃない
10.夏を抱きしめて

11.Stories
12.
ダンス・ウィズ・ユー
13.きっとどこかで
14.冬の海岸通り

15.Love Song

16.J's THEMEJAGUARJ's THEME

17.ロケットハナビ

18.DingDongDang
19.You'll be a champion
20.Go Ready Go
21.Heart of rock'n roll
22.HOT NIGHT

encore
23.
ジラされて熱帯
24.ガラスのメモリーズ
25.さよならイエスタデイ
26.あー夏休み
27.海の家

28.サヨナラMy Home Town

29.a song for love

 

thanks to TOMOさま
(Heart of TUBE)

Coming out!