「掴まってても、いいですか」

―店主が『ケイゾク』にハマった理由―

きっかけは一通のフォームメールでした。

店主が事務局長を務める『たいちょのあ普及委員会』の入会届。

返事を出したら、あたたかいメールが返ってきました。

そのころちょうどレポートで死にかけてた店主にとってそれが命の水以上のものだったのは言うまでもないこと。

レポートも無事書き終え、ようやくそのメールの差出人様のサイトを尋ねることができました。

ん、メインコンテンツはパトではないようだ。

とりあえずそっちの方も目を通さねば・・・

で、ハマってしまいました。『ケイゾク』の魅力に。

 

前置きが少々長くなってしまいましたが、ドラマ『ケイゾク』は99年にTBSで放映されたものです。

主役の、東大卒のキャリア研修生で天才的な推理力を持ちながらもそれ以外は何のとりえもない【イイスギ】

   柴田純中谷美紀

彼女の指導係で妹を(半ば)殺された過去を持ち、その復讐に燃える、元公安の刑事

   真山徹渡部篤郎

この、『継続捜査』つまり迷宮入り事件を担当する捜査一課弐係に属する二人が未解決事件を次々に解決していくというのがオハナシ。

ちなみに店主、当時見ていました。

しかし推理ドラマとはいえ、肝心のトリックの方は一部某有名推理漫画からのパクリがあったりと多少杜撰な面も。

では何がこのドラマの魅力なのかというと、まずは

鬼才・堤幸彦の映像美。

『金田一少年の事件簿』でその独特のカメラワークを見せていた監督の持ち味がこれで固まったといえる作品でしょう。

そして、もう一つがキャラクターたちの醸し出す独特の雰囲気、じゃないでしょうか。

それはまた、「店主がなぜケイゾクにハマってしまったのか?」という問いに対する答えでもあります。

 

余談になりますが店主、如しのにハマって以来『ワケあり男女』にはついつい反応してしまう癖があります。『ケイゾク』もまたこのセンサーに反応してしまったのかもしれません。

真山は両親を亡くして以来たった二人で生きていた、その妹を失い

柴田は実の父を殺されたという過去がある。

こういう、下手をすれば傷の舐め合いになってしまう関係についつい惹かれてしまうんです。

特に柴田、彼女は一見どこかあっけらかんとした、俗世を突き抜けてしまったような印象がありますが

その彼女にも言いようのない心の傷があるというのが

キャラクターをより深いものにしてるんじゃないでしょうか。

(特にパトで純粋無欠な野明に手を焼いている店主としては)

そして、ふと考えてみれば柴田純ほどありのままの店主に近いキャラはいないような。

まず

  • 熱中することがあるとついつい寝食を忘れる。(特にネットしてると)
    そして風呂場を汚して、親に「もう風呂に入れてやらない」宣言をされてしまった・・・何とか撤回されたけど。

  • 身だしなみには余り気を使わない。

  • 成績バカ・・・ペーパーテストの成績はいいがその他一般常識は欠けている。

だったら店主にもいつか真山さんのような厳しいがカッコいい先輩が・・・と夢を見るだけ勝手でしょうが。

ちなみに店主、プロフィールでも宣言している通り渡部篤郎ファンです。

いや、正しく言えばファンでしたというか。

もっと厳密に言えば妹がファンでしたというか。『毛利元就』の兄貴役を見て惚れたんですよ。

そういう意味では『ケイゾク』は渡部氏の俳優としてのキャラクターを印象付けた(付けてしまった)作品でもあります。

あのどこか狂気を含んだ瞳、

最近ではやたらエピゴーネン(亜流)も増えてきたようですが、渡部氏の域にまだまだ及びませんって。

そのくせCMとかで見せる茶目っ気ある笑顔。微妙に小動物(げっ歯類)入ってると思うのは店主だけでしょうか。

そのギャップがまだ見ぬ魅力を感じさせてくれると思うんです。

 

それにしても、『ケイゾク』の終わり方、特に真山×柴田、略してマヤシバ的には店主@基本はパトファンから見て非常に羨ましいと思うのですが。

だって、アレは事実上のハッピーエンドでしょう!【断言】

それに比べてパトの時間軸上の果てであるP2は良くて生殺し、下手すりゃ破局ですもん、ごとしの的には。

だからシーズン弐はもういいと思いますよ、今更だし。

(でもあれば見たくなるだろうな、きっと)

 

さて、ここまで惚れた腫れたをあげつらって

駄文書きなら何か書いてくれるんだろうとお思いの皆様、

今の店主には書けそうにもありません。

やっぱりケイゾクの世界観って独特のものがあるからです。

店主の二次創作のスタンスとしては

 「ストーリーの隙間を埋める」

のが自分のやり方だと思ってます。そこで動員されるのが今までちょこまかと仕入れてきた、そしてこれからはネットの海でほぼ無限に漁れる現実世界の知識です。

つまりは考証フェチなんですね、店主は。

しかし『ケイゾク』は、先述のトリック一つとってもリアルさよりは

むしろ『ケイゾクworld』を追及しようとしている作品だと思うのです。

だから、柴田が研修明けでいきなり署長になっても

(研修修了で警部、所轄じゃ課長職)

真山が大卒なのに24ですでに公安だったのも

そしてもし仮に二人が結婚しても相も変わらず二人して弐係勤務であっても、現実の警察機構ではありえないことでも『ケイゾクworld』なら「ありえる」ことなのではないでしょうか?

しかし店主はその裏にいかにもリアルな(そしてこじつけな)理由を付けずにはいられないのです。それは『ケイゾク』的ではないと判っていても。

 

―と、今までつれづれと何のまとまりもなく語ってきましたが

何が言いたいかといいますと、

店主の心の中に『ケイゾク』が、そしてマヤシバが居座ってしまったということです。

年一ペースで『心の恋人』が増えていっているような気が・・・。

 

 

Coming out!

 

 

 参考サイト

ケイゾク/WEB

『ケイゾク』にまつわるありとあらゆるサイトを網羅した総合リンク集。

全部回ればあなたも“ケイゾクニア”

ケイゾク/継続BBS

BBSだけにとどまらず、『ケイゾク』のディテールを詳細に記録。

二次創作家は足を向けて寝られません【笑】

ケイゾクなるままに

『ケイゾクWorld』を深読みするサイト。

考察のスタンスには共感すること多し。